TOS会員各都市で行われている最近の特色ある街路事業を事業別に紹介します。
公共交通支援事業
 
自治体
対  象
備  考
01 広島県広島市 横川駅前広場整備 駅前広場整備
02 愛知県名古屋市 ガイドウェイバス 専用道志段味線 新交通システム
03 宮城県仙台市 仙台駅東口 駅前広場整備
04 石川県金沢市 東金沢駅前広場線 自由通路
05 愛知県名古屋市 東部丘陵線 街路事業
 
 広島市 レトロでハイカラな横川駅前広場
対  象: 横川駅前広場整備事業
期  間: 平成12〜15年度
事業費: 約30億円
JR横川駅は、広島市の中心部に位置し、JR山陽本線・可部線、路面電車、路線バスが集中する、市内でも重要な交通結節点です。
当事業は、横川駅前の国道54号区域内にある路面電車の電停を広場内に移設(国施行)し、広場を再整備(市施行)することにより、交通機関相互の連携強化と公共交通の利用促進を図るとともに、国道の渋滞緩和を図ることを目的とし、交通結節点改善事業制度を活用して、整備しました。
整備にあたっては、当地区が明治38年(1905年)に我が国初の国産乗合バスが運行された歴史を有することから、地元住民と協議の上、「レトロでハイカラな横川駅前広場」をコンセプトとし、レトロ調のシンボリックな広場として整備を行いました。
また、駅前広場の整備を契機として、横川地区のまちづくりの機運が高まり、市民グループが「レトロバス復元の会」を設立し、日本で最初に走った国産乗合バスを復元したレトロバスを製作するとともに、これをきっかけとして多種多様な住民によるまちづくり活動の輪が広がりました。
国産乗合バスが誕生して百年目となる平成16年(2004年)3月、市民・企業・行政の協働によるすべての事業が完成し、横川駅前が新たな魅力と賑わいのある「まち」に生まれ変わりました。    

問合せ先:広島市道路交通局道路部街路課
       082-504-2373


復元されたレトロバス(広場内中央)

横川駅前広場の全景
 
 
 名古屋市 東区及び守山区
対  象: 9・7・1号ガイドウェイバス 専用道志段味線
事  業: 街路事業
期  間: 平成7〜12年度
事業費: 約375億円
ガイドウェイバスは鉄道とバスの利点を組み合わせたシステムであり、交通渋滞する区間では道路の中央分離帯上に設けた高架専用軌道を車両の前後輪に取り付けた案内装置の誘導で走り、さらに一般道路を同一車両で連続して走行できる特性(デュアルモード)を備えております。
これにより定時性および高速性を確保でき、さらにバスを一般道路と分離することで交通渋滞の緩和にも貢献しております。

問合せ先:名古屋市住宅都市局特定交通施設整備室
       052-972-2730
       名古屋ガイドウェイバス株式会社
       http://www.guideway.co.jp

 
 
 仙台市 JR仙台駅東口
対  象: 仙台駅東口駅前広場整備事業
期  間: 平成14〜16年度
事業費: 約24億円
  JR仙台駅東口駅前広場は、西口に過度に集中している交通需要を適正に分散して効率的・機能的な交通環境を整え、東西両地区の均衡ある健全な市街地形成を図るため再整備するものであります。これにより、軌道系交通機関を機軸とした総合交通体系の確立に寄与するとともに、「21世紀都市・仙台」を支える都市機能の充実が図られるものと期待されています。
整備のコンセプトは、「杜の都・仙台のシンボルとなるボリューム感あふれる緑の創出」で、街と緑の調和や景観を重視したデザインとなっています。自然との共生を考慮して四季の移ろいが感じられるような植栽演出を施しています。また、「人にやさしく」をテーマに視覚障害者の方々のための音声誘導案内システムや触知板、エレベーターなどの昇降設備を設置するなど、バリアフリーにも特段の配慮をしています。
また、歩道には透水性平板を採用し、大地が極力呼吸でき、自然水(雨水)も地下へ還元できるようにしました。
問合わせ先:仙台市建設局道路部街路課
         022-214-8383



 
 
 金沢市 三池町地内
対  象: 都市計画道路 8・7・14号
東金沢駅前広場線(自由通路)
期  間: 平成11〜14年度
事業費: 約−億円
東金沢駅周辺地区については、多様な交通機能と従来からの商業機能を基に重要な交通結節拠点であり、駅を中心とした周辺地域の核となるべき地区と位置づけられています。この中で、東金沢駅前広場線(自由通路)は、北陸新幹線事業により、移転を余儀なくされた東金沢駅の橋上駅舎、駅前広場、自転車駐車場とあわせて一体として整備され、あらたな交通拠点施設として利用されています。

問合せ先:金沢市都市整備部駅周辺整備課
       076-221-5338




 
 
 名古屋市 名東区
対  象: 9・6・2号東部丘陵線
(インフラ整備のみ 愛知県及び名古屋市で整備)
期  間: 平成13〜16年度
事業費:  
東部丘陵線(愛称:リニモ)は、東部丘陵地域一帯における公共交通体系の基幹となる路線として、名古屋市名東区藤が丘〜豊田市八草町間において整備されました。
 本路線は、わが国で初めて磁気浮上式システムが採用され、沿道環境にもやさしい低騒音、低振動を実現しました。

問合せ先:名古屋市住宅都市局特定交通経営管理室
       052-972-2771
       HP:愛知高速交通株式会社
       http://www.linimo.jp/