TOS会員各都市で行われている最近の特色ある街路事業を事業別に紹介します。
住民参加による街路事業
 
自治体
対  象
備  考
01 兵庫県神戸市 せせらぎ歩道 歩道整備
 
 
 神戸市 兵庫区松本通
対  象: 松本地区せせらぎ歩道(松本地区震災復興土地区画整理事業など)
期  間: 平成12年度〜平成15年度
事業費: 約7億円
松本地区は、阪神・淡路大震災で地区の建物の約8割が焼失するという大きな被害を受けました。震災からの早期復興を図り、災害に強い安全で安心なまちづくりを協働により進め、復興のまちづくりのシンボルとして、「せせらぎ」の流れる広幅員の歩道(幅員6.5m、うち「せせらぎ」の幅は1〜1.5m)が完成しました。あわせて、電線類の地中化を行い、景観にも配慮しています。
この「せせらぎ」は、被災住民の「火事の時に水があったら…」のつぶやきから発想され、住民と行政・専門家が協働により計画し、整備したものです。「せせらぎ」を流れる水は、下水の高度処理水を活用し、まちに彩りと潤いを与えるとともに、非常時には初期消火の水としても、また生活用水として利用することもできます。
完成後は、住民による美化活動や金魚・メダカ・花菖蒲の育成等、さまざまな取り組みを通じて、その美しい景観が保全されています。
平成14年度都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」受賞

問合せ先:神戸市都市計画総局中部都市整備課
       078-322-6260